どうも、モリスです!
リストラ・・・響きだけで、暗い気持ちになるこの言葉。
2019年の統計で、リストラされた人の数が、6年ぶりに1万人を超えたニュースをみて、僕は驚きました。
しかし、データの内訳を見てみると、今にも潰れそうな中小企業ではなく、超大手の大企業のリストラが目立っているので、不思議に感じました。
その中には、スキルが足りないポスト団塊世代と、経済格差が生まれる若者の収入が関係していました。
リストラは人ごとだと思っている人も多いと思いますが、そんなことはありません。
今の日本の働き方に、”絶対”の二文字はないのですから。
どんな状況になっても食い扶持を確保できるようなスキルが、今の僕たちには必要です。
今回は、大企業が早期退職を促している理由について、書いていきたいと思います。
経済に新しい風が吹き込んできているのを、感じてみたい人へ。
目次
リストラという名前の希望退職が増加しています
リストラの話題に移る前に、今の日本の企業の現状の状態について整理しましょう。
日本全体がそうであるように、企業の中でも少子高齢化の弊害として、若手が少なく、中堅層が多い歪な年齢構成になっているところが多いです。
そしてこれは、若手の働くモチベーション低下に猛烈に関係してきます。
どうしてかというと、戦後最大のジェネレーションギャップは中間層の「ポスト団塊世代」と若手の「ゆとり・悟り世代」にあるからです。
この2つの世代は、まぁ相性が悪いですww
バリバリ会社で働いて、たくさんのお金を稼いで見栄を張るのが美徳だった「ポスト団塊世代」と、平成の不況をみながら育ってきて、人生には安定が不可欠だと学校で教わってきた「ゆとり・悟り世代」には、どうしても相入れないところがあるのです。
例えば、「ポスト団塊世代」のモテる男といえば、高身長・高学歴・高収入の”3K”だったと思いますが、今は全然違います。
「ゆとり・悟り世代」の男に求められるのは、低姿勢・底依存・低リスク・低燃費の”4T”だと言われています。
なんか途中から車みたいですけど、この例えはあながち間違えていなくて、納得できる内容です。
- 低姿勢:女性に威張らない
- 低依存:家事を女性に頼らない。マザコンは論外
- 低リスク:とりあえず正社員。リストラされない
- 低燃費:贅沢しない節約できる男
女性の方からしたら「あぁーわかる!それなww」ってのが1つはあるのではないでしょうか?
さらに相性の悪いところを挙げるとすれば、デジタルリテラシー(スマホなどの機器の理解度)にあります。
一番わかりやすのが、電話。
「ポスト団塊世代」の人たちは、仕事をする上でやたらと電話でコミュニケーションを取りたがります。
何故なら、電話じゃないと相手に失礼だと思っているからです。
では、「ゆとり・悟り世代」はそのことをどう思っているかというと、「なんでわざわざ電話するの?ラインでいいじゃん」って感じです。
電話をかけるということは、相手の時間をそれだけ奪っちゃうことになるし、何よりラインは既読機能がついているから、ビジネスで使う点で考えても、隙間時間に見ることができる点で、電話より絶対便利なのですから。
僕としては、「ポスト団塊世代」の礼儀を重んじる考えも、卑下にしたくは無いし、大事だとは思いますが、ビジネスを円滑にするためには、使えるものはどんどん使って、時間効率はよくしていくべきです。
たまに、会議の内容をスマホでメモを取っていたりすると、血相を変えて怒ってくる人とかいますけど、こういうところが世代同士のデジタルリテラシーの違いです。
仲良くなれないわけでは無いけど、仲良くするためにはかなりのカロリーが必要なのが、この2つの世代の関係性の特徴です。
で、悲しい話ですが、企業からみてみると、人数が多すぎて統制が取りにくい「ポスト団塊世代」よりも、もっと若手を入れて新規事業の波を大きくして、AI化についていけない低スキルの人たちを整理したいと考えちゃうのです。
しかし、一度雇用した社員は、そう簡単にリストラすることはできないのが今の日本です。
なので、日本の先端を行く企業は、会社の若返りのためにある行動に出ています。
クッションのついた優しいリストラが流行る
はじめに書いた通り、リストラに関していいイメージを持っている人は少ないと思います。
でも、それはもはや古いイメージかもしれません。
リストラの根底には、会社と個人双方の理解が必要ですが、企業はそれを研修や退職金優遇、副業の認知などの手厚い手当てを使って、互いの利益になるようなリストラができるように、努力している企業が増えているのです。
これは僕の会社でも積極的に行われているので、すごい実感しているんですが、40〜50歳ぐらいの年代に向けた、キャリア開発の研修を受講させている企業が増えています。
素直に考えてみれば、人材のスキルアップを促しているようにも見えますが、社外への活躍を促す場を設けているとも言えます。
さらに、早期退職者へ向けた退職金優遇は、自分の会社でのポジションを考えるキッカケになるし、第二の人生への投資として考えることもできるので、ただ闇雲にクビにするのではなく、会社を辞めた後のサポートを行った上でのリストラを行うことができるのです。
って思う人もいるかもしれませんが、企業からしたら、新しい人材を雇うのと、50歳を超えた人材を残り15年確保するのとでは、将来性も含めて新しい人材を雇った方がコストは少ないのです。
日本人って、お金のことに関しては、つくづく本当にうまく考えてますよね。
日本とは正反対にフランスの企業では、会社の定期面接などの時に、堂々と会社の重役の人が「副職決まった?」って聞いてくるぐらい副職に寛容なことで知られています。
その理由は、「うちではこれ以上の給料出せないよ」っていうアピールをするためです。
変に副職を禁止して、給料が上がる淡い期待を抱かせるぐらいなら、副職を容認して、ガンガン稼いでもらった方が、人件費の上昇対策と働きがいに繋がるという考え方ですね。
このフランスのスタンスは、今日本の企業でも続々と取り入れられています。
副業を促すことで、新たな活躍の場を見つけることができるかもしれないし、何より個人が潤うのは、一会社員としても嬉しいですよね。
これは「1つの職場に尽くすのが当たり前だ」という古臭い文化を、失くすことにつながるのもメリットの1つです。
日本は昔から、勤めている会社以外に浮気することを、悪しき風習としてきました。
この考え方が、動きの遅い大企業で溢れている今の日本を作り出した原因の1つだし、GDPの失速やグローバル化を先進国より遅らせているのも、副職を禁止して人材がスキルアップできなかったことが関係しています。
何せ、日本のブラック企業には、埋もれた人材がごまんといるはずです。
そういう人たちが、本格的に自分の能力を発揮する場所を手に入れた時、日本の経済も上向き始めるのではないでしょうか?
企業にとっても、やんわりとリストラを進められる一因になり得るので、働き方改革の影響もあって、どんどん副職は一般的なものになるでしょう。
これからは、若い人間を取り入れて、競争力を蓄えようとプラスなリストラをする企業が増えてくることが予想されます。
上がり続ける初任給
副職する人が増えてることは、とても良いことですが、人材の引き抜きが増えることも意味しています。
これを危惧しているあらゆる大企業は、人件費が高くなったとしても、有能な若者を欲しがっています。
NECが去年の10月から取り入れている、年功序列の破壊もそれを物語っています。
https://twitter.com/morisu076/status/1213205868583346176
これは画期的で、時代遅れな「年功型」なチームワーク重視の働き方から、「ジョブ型」のような、能力を持っている人間を積極的に使っていって、企業同士の競争力を上げつつ、限界が見え始めた日本の経済を活発化させることが期待されています。
年功序列の社会を一旦ボコボコに壊して、リセットしたいと政府が考えているのは、決して僕だけの予測ではないです。
経済財政白書(内閣府が出す今後の経済に対する施作の文書)を見ると、年功序列体制は散々指摘されているので、政府のお偉いさん達もこのタイミングで能力社会にしていかないと、世界での日本の立ち位置が危うくなることを、よく分かっているのです。
NECのような取り組みは、まさに経済への「新しい風」であり、いますぐに全ての企業がやるべきことです。
ただ、これから能力に応じた報酬が得られる雇用が増えると、もちろんスキルを持たない人材は、若手だろうがなんだろうが、これからも上がり続けない給料で、残りの人生を過ごしていかなければいけません。
それに関連した、面白いデータを紹介させてください。
能力主義社会に放り出される20代
アメリカでは、年功制度の影響は強くなく、世界を代表する「ジョブ型」の雇用形態です。
日本が向かうべき未来はやはり、アメリカのような雇用形態でしょう。
世界一の労働環境を備えている、スウェーデンをはじめとしたヨーロッパの雇用スタイルも、取り入れるべきものはあるかもしれませんが、どうしても日本とは人口の差がありすぎて、そのまま取り入れることは不可能だと言われています。
なので、アメリカのミレニアム世代(23〜38歳)の収入の変化というのは、日本が「ジョブ型」にシフトした時の、若い世代の収入額の1つの指標として、とても参考になります。
では、実際にアメリカのミレニアム世代の収入が、どのように変化しているかというと
#アメリカの世帯収入のグラフ
リーマンショックなどの大不況の影響で、一時期ミレニアム世代の収入は現象を続けていたが、今は徐々に上昇しつつある。
この通り、だんだん上がってきています。
このデータは、若者にとって、希望の光かもしれません。
やった!窓際族を追い出してジョブ型にさえ日本がなれば、給料上がっていくんだ!って感じです。
でも、僕はこのグラフを見て、もっと頑張んなきゃと逆に焦っています。
AI技術や、コンテンツ作成が得意な人は、このグラフの通りこれから収入はグングン上がっていくでしょう。
でも、このグラフはあくまで平均を表した物です。
スキルの無いミレニアム世代は、逆に収入が減っていくと僕は思っています。
何故なら、アメリカでは収入の格差が大問題になっているから!
能力主義社会は、スキルのある人間に大量の札束を与えますが、スキルの無い人間には滅法冷たいです。
「ジョブ型」の雇用は、経済の流れを促進させるので、裕福な人間はさらに裕福になるのですが、貧乏はさらに貧乏になります。
全体的なグラフでは収入が増えているように見えても、実は一部の人間の収入が上がっているだけなのです。
どんな時でも、平均を表したデータを鵜呑みにするのは危険ですが、これはその模範回答のようなデータです。
日本は、徐々に格差社会へと変貌を遂げていくことでしょう。
起業は受験勉強より簡単
雇用が能力主義の「ジョブ型」になると、スキルの無い人間には暗い未来しか無いです。
「ジョブ型」は学歴社会も終焉させるので、明治を卒業したとか早稲田を卒業したとか、仕事には全く関係なくなります。
だから、勉強なんて限られた人がやるものになっていくだろうし、学問を好きだと思えない人がこれから頑張っても、人生の足しには全くならなくなります。
勉強のベクトルがビジネスよりになっていくので、当たり前ですよね。
では、どうすれば能力主義の時代について行けるのでしょうか?
僕の1番のオススメは、起業に成功している人の真似して、プチ起業することです。
最初に言っておくと、能力主義社会で起業をすることは、全然難しいことでは無いです。
アメリカのシリコンバレーを見てみてください!
数多くの人間が、入れ替わりに起業をしています。
というか、アメリカでなくても、初任給が12万円の僕がネットビジネス始められる時点で、多くの人はまだ知らないけど、実は日本での起業もとても簡単なものになっています。
起業が簡単になった理由は、ネットの発達につきます。
その人が持つ価値というものは、誰もがネットを使えるようになったことで、簡単に発信することができるようになりました。
つまり、やりようによっては、今はダイエット法を発信するだけで、お金を稼げるような時代なのです。
ただ、僕が以前の記事で何度も言っているように、面白く無い情報には、誰も見向きをしてくれません。
グルメ界で無名な僕が急に、「この店のパスタ美味しい」なんて言っても、あなたにとっては興味ゼロな情報ですよね?
口が悪いかもしれませんが、自己満足な情報だけを流す人間は、オ○ニーしているだけです。
面白いものを提供できないなら、ビジネスモデルとしては成り立ちません。
なので、成功者がどんなことをしているのか、真似をしてみて自分に価値をつける必要があるのです。
自分に価値をつけるのは、スキルを磨くのと同じ意味を持ちます。
起業を志すだけで、雇用社会を抜け出すことができて、自分のスキルも上がって、能力主義の社会で優位に立てるようになるなんて、とてもやりがいに満ち溢れています。
ただ、もちろん完全にパクるのはダメです。
真似をするとした上で、自分なりの色を付けてあげなければ、それは犯罪にもなり得ます。
あくまで、シェアさせてもらうイメージです。
模範しようと思えば、難しい最初の一歩も、なんとか踏み込めそうじゃ無いですか?
個人で稼ぐ力は、どんな時代でも絶対に嘘をつきません。
雇用に満足して、自分の可能性を狭めている自覚がある人は、まず誰かの真似をしてみましょう。
僕がネットビジネスと出会えたように、人生を変える何かと出会えるかもしれません。
まとめ 期待するべきは企業じゃなくて自分
- ゆとり世代とポスト団塊世代は相性が悪い
- 有能な若い人材を確保するために、クッションのある優しいリストラが増えてきている
- ミレニアム世代の収入は一見上がる様に見えるけど、実は格差が広がるだけである
- 起業するのに邪魔な障害は、現代ではネットのお陰でほとんどなくなっている
一生懸命勉強して、大企業に就職することを夢見るのは危ない思想です。
それは、会社に自分の人生を託すということですから、経済の循環が早くなる日本の未来で、とてもリスキーな行為となりつつあります。
どんな大企業だって、潰れる危険性が出てきたのです。
こうなると、もう期待できるのは自分の稼ぐ力だけです。
起業のツールが揃っている現代で、ほんの少しだけ自分で頑張ってみるのも、悪くは無いと思いませんか?
頑張りたい人への知識共有のために、頑張って行きますのでよかったら他の記事もチェックしてみてください!
では、今日も貴重な時間を割いてまで、この記事を読んでいただき、ありがとうございました!
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